書籍の紹介です。
「看護師という生き方」
宮子あずさ著
ちくまプリマー新書
ご存知の通り、看護師は職業の一つですが、この本では「看護師っぽい」という表現で、一つの人間の生き方だと紹介されています。
本の冒頭を抜粋すると、
「看護師という仕事は、働く人の人間性に強く働きかけ、特有の人生を生きることになります。平たく言えば、看護師として働き続けていくにつれて、看護師はみな看護師っぽくなって行きます。これには例外はありません。なぜなら、人間の元からの形が変わるくらい、練られてしまう仕事だからです。」
とあります。
看護師の日常は健康な人の非日常であり、刺激の強い取扱注意な出来事ばかり。これに対処しているうちに、その人なりの看護師っぽさが育つのだと、著者の宮子あずささんは言っています。
その宮子さんが看護師人生の中で体験した物語やご教訓が、看護師の視点から面白おかしく二十四の事例といっしょに記されています。
例えば、看護師っぽいものの見え方。
1.場違いであればあるほど、目が吸い寄せられる。
2.そんな自分を自覚し、ものすごく滑稽に感じる。
3.にもかかわらず、その場の行動には何ら影響がない。
これを発見するに至った事例は、著書を読んでいただきたいと思います。思わず吹き出してしまうような体験、でも、看護師なら誰でも似たような経験があります。
だから、親近感が湧くし、自分の経験もこんな風に紹介すると誰かの役にたつかもしれないというように、自己肯定感を高めることにつながるかもしれません。
まぁ、前述したように、看護師の日常は刺激の強い取扱注意な出来事ばかりな上、昨今はどこも人手不足で職場の雰囲気がギスギスしてる。
多少のストレス耐久性のある人でも、精神的肉体的疲労から自信喪失、働く意欲喪失に至ってしまっていますが、この本を読むと、笑いと共に内側から回復するエネルギーが湧いてきます。
もう看護師辞めようかなぁ。。。と思っている方にお勧めの本です。
追伸:
12/15(日)に杜の都仙台で、この本の著者の宮子あずささんをお招きして、「宮子あずささん 講演会 & 研修会 in 仙台」を開催しますので、エネルギーを充電したい方はぜひご参加ください。
お申し込みフォームはこちら↓↓↓
http://www.nursecoach.or.jp/modules/mailform/index.php?controller=form&id=6
※.開催日に「12月15日」、開催場所に「仙台」と記してください。
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